独特のネバネバ成分で血液をサラサラに
オクラは主に和食の献立で欠かせない存在です。オクラとは原産地での呼び名です。日本に伝わったのは幕末~明治時代ごろで、全国的に普及するようになったのは昭和40年代になってからです。ハイビスカスと同様のアオイ科で、同じような黄色い花を咲かせますが、野菜の花としては、実に美しいことでも知られています。
オクラ独特のネバネバした成分は、水溶性食物繊維のペクチンと糖たんぱく質の一種であるムチンです。ペクチンは血中コレステロール値を下げる効果があり、ムチンは胃粘膜を保護し、たんぱく質の消化を促進するほか、肝機能を高める効果もあります。またカロテン、ビタミンB1、B2、ビタミンC、カルシウム、カリウム、マグネシウムなども含んでおり、免疫力アップにも貢献します。さらに、食物繊維が腸にも働きかけます。
同じ品種群には、色の赤い赤オクラ、大型でさやが丸く、軟らかい果肉を持つ丸オクラなどがあります。