夏が旬の香味植物。香りに多くの効果あり
ミョウガは東アジア原産とされ、本州から沖縄まで日本各地に自生する香味植物です。日本が唯一ミョウガを野菜として栽培しており、主に食用している部分は、地下茎から出た花穂にあたります。夏が旬で、6月~8月の夏ミョウガは少々小ぶりで、8月~10月の秋ミョウガはふっくらとして大きく色鮮やかです。
また、ミョウガの若い茎を少しだけ日に当て、赤みをつけたものをミョウガダケと呼び、やはり香辛菜として使われます。
香りはアルファピネンという成分で、食欲増進、血行促進、発汗作用といった効果があります。ちなみに、「食べると物忘れがひどくなる」という俗説がありますが、栄養学的には、そのような成分は含まれません。逆に、香り成分に集中力を増す効果があることが明らかになっています。
また、東京都文京区に茗荷谷(ミョウガダニ)という地名がありますが、これは江戸時代までミョウガの栽培が盛んだったことに由来しています。