低カロリー・高カリウム。縁起物としても大活躍
山で採れるヤマイモに対して、里で採れるイモとしてサトイモと言う名称がつけられました。原産地はインドシナ半島と言われ、日本でも古来より栽培されており、ヤツガシラなど、縁起物として祝いの席にも登場します。亀の甲羅に似せた「六方むき」も正月の定番です。
サトイモの生の葉柄(ようへい)を「ズイキ」、乾燥させたものをイモガラと呼び、いずれも食用にします。ズイキには青茎と赤茎があり、葉柄を食べつだけのハスイモという品種もあります。
サトイモは、イモ類の中では最もエネルギーが低く、カリウムが最も豊富です。サトイモの皮をむいた時に出てくるぬめりは、水溶性食物繊維のガラクタンやムチンです。ガタクタンやムチンは、高血圧の予防や粘膜の保護、腸の働き改善などの健康効果があります。えぐみはシュウ酸カルシウムによるものです。
品種はさまざまで、品種や産地を変えることにより、8月から12月の間は、いろいろな種類を楽しむことができます。