弱った胃腸を助けてくれる野菜、消化酵素が多く含まれる
ダイコンの原産地は地中海沿岸や中央アジアといった複数の説があり、はっきりとはしていません。日本へは中国から渡来し、その後全国各地へと広まり、その結果様々な品種が誕生しました。 日本の書物上では「日本書紀」に記録が残っており、当時は「オオネ」という呼び名だったそうです。また、春の七草の1つであり、「すずしろ」という名称でも知られています。
現在中痛しているものの品種は、日本大根・ヨーロッパ大根・中国大根の3品種があります。現在、店先などでよく見掛かるのは青首大根です。一年中出回ってはいますが、本来は冬の野菜です。夏物のダイコンは辛味が強く出るのでおろしやぬか漬けに向いており、それに対して冬物は甘みがあり、水分が多いため煮物や鍋などの具として利用できます。
昔から消化力の高い野菜として評価されており、胃腸薬のような使われ方をしていました。それは、ビタミンCや消化酵素のジアスターゼ、タンパク質分解酵素のであるプロアテーゼなどを多く含んでいるためです。ダイコンの葉は緑黄色野菜の部類に入り、カロテンやカルシウム、鉄が豊富に含まれています。