寒さによって風味が強くなる冬が旬の伝統野菜
ネギは「日本書紀」にも記述があるほどの古い歴史をもった』伝統的な野菜です。ネギの種類は、白い部分が食べられる根深ネギと葉の緑色の部分を食べる葉ネギの2タイプがあります。東日本では根深ネギが食されることが多く、西日本では主に葉ネギの方が食されることが多いようです。
ネギ湯が風邪に効果があるということは、日本全国で知られており、ネギは薬効としての評価も高いです。ネギは非常に独特な香りを持っており、その香りのもとはニンニクや玉ねぎ等と同じアリシンがが作用しています。アリシンはビタミンB1と共に効果が作用し、疲れを緩和したり糖尿病の改善にも効果を発揮します。また、長ネギと葉ネギの緑色の部分は緑黄色野菜の分類に属すため、カロテンをはじめとした、ビタミン類、カルシウムが多く含まれています。
葉ネギも長ネギも季節に関係なく出荷されていますが、長ネギは特に寒い冬の時期に成長が速くなるため、糖質やペクチンが多く発生し、風味や甘みが増幅されます。