鮮度が命のタケノコ、やわらかさと香りを楽しむ
タケノコの原産地は中国で、日本では『古事記』に記述されるほど古くから親しまれており、江戸時代から広く食べられるようになりました。春、竹の地下茎が地上に出た部分を食用として、その大半が孟宗竹で、単にタケノコといえば孟宗竹を指すことが多いです。孟宗竹はえぐみが少なく、肉厚でやらかいことが特徴。葉丘にマダケ、ハチク、ネマガリタケなども利用されます。
穂先が地上に頭を出すとやわらかさや香りが薄れ、えぐみが出るため、土を盛り上げたぐらいで収穫されますが、「朝掘ったら、その日のうちに食べろ」というほど、鮮度が非常に大切です。切り口に現れる白い粉はチロシンという成分で、アミノ酸の一種です。近年、脳を活性化させる成分として注目されており、その他にも、食物繊維が豊富で、旨味のもととなるアスパラギン酸やグルタミン酸なども含まれています。
「タケノコ」の選び方のコツ
○先端がうす緑色のもの
○実が緑色に変色していないもの
○切り口がみずみずしいもの