独特の食感が身上の健康効果に優れた野菜
ヤマノイモとは、ナガイモ、ヤマトイモ(ツクネイモ・イチョウイモなどとも呼ぶ)、ジネンエジョなどの総称です。ヤマノイモの仲間はジアスターゼなどの栄養成分を豊富に含み、中国では漢方薬の素材として利用されることも多い野菜です。独特のネバネバとした成分は、ムチンと呼ばれる水溶性食物繊維の働きによるもので、胃の粘膜を保護し、胃潰瘍などにも効果的を発揮します。また、消化酵素であるジアスターゼを含み、胃をすっきりさせる効果もあります。
ヤマノイモの中で、収穫量・流通量が一番多いのが、中国より伝来したナガイモです。長い棒状で実の質はやわらかく、シャキシャキとした独特の歯応えが特徴です。
平べったく育つものは、ヤマトイモと呼ばれ、粘りが強く小ぶりなのでとても使いやすい食材です。
日本でもっとも古い歴史を持つヤマノイモと言えば、自生種であるジネンジョです。流通量が少なく非常に高価ですが、味が濃く、贈答品などとしてもとても人気が高いです。