肝臓や胃などを守り、健康な体をつくる野菜
レンコンは奈良時代初期に、 観賞用として中国より伝来しました。食用としての栽培は明治期以降から始まりました。現在は、日本の在来種と中国種がありますが、在来種は細く地中深くの茎が収穫しにくいため、東海地方に残るのみです。現在は中国種の備中や杵島などが主流です。
主成分のでんぷんは、糖質なので体内でエネルギーとなって体を温めてくれます。また、ビタミンCは通常熱に弱いが、レンコンは豊富に含むでんぷんの働きから、熱を加えてもビタミンCが残り、疲労回復などに効果があるとされます。
さらに、鉄分の吸収を助けるビタミンB12や血液をつくるビタミンB6も含まれているので、貧血防止や肝機能の働きを助けてくれます。カットした時に引く糸は、納豆やオクラ、里芋などにも含まれるムチンの効果です。胃壁を保護し、消化を促進させます。
また、穴が開いていることから先の見通しがきくと、縁起のいいものとされています。